
腸内環境を整えることから始める若返りと老け防止
腸活には腸内環境を整え、腸の機能を活性化させるために様々な手段が有効とされています。
代表的なものとして発酵食品や食物繊維をバランスよく摂る食生活や規則正しい生活習慣、ウォーキングやストレッチ、腸もみ運動など適度な運動を心がける事などが挙げられますが、カイロプラクティックも腸活に有効なケースがある事はご存じでしょうか?
カイロプラクティックの視点からみた腸活へのアプローチとは?
カイロプラクティックの視点からみた腸活へのアプローチは、身体の構造的な歪みを整えることで腸の機能が正常に働くようにサポートすることに重点を置いています。
具体的には以下のようなアプローチを行います。
- 骨盤と背骨の調整
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カイロプラクティックでは骨盤や背骨の歪みが腸の位置や動きを妨げ、神経伝達を阻害すると考えます。骨盤や背骨の歪みを調整することで腸への圧迫を取り除き、腸の蠕動運動を促し、神経系の働きを正常化することを目指します。
特に胸椎~腰椎(T6~L2あたり)は消化器系と関連が深いため、調整することで腸の機能が改善する場合があります。
- 自律神経の調整
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腸の機能は自律神経によってコントロールされています。背骨の歪みは自律神経のバランスを崩し、腸の働きを低下させる可能性があります。カイロプラクティックの施術は自律神経のバランスを整え、腸の機能を活性化させることを目的とします。
首(頸椎)のアライメント(整列・配置・位置の正しさ)を整えることで副交感神経の主役である「迷走神経」の働きを改善し、腸の動き(蠕動運動)を促すと考えられています。
- 腹部の手技による腸内環境改善
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カイロプラクティックは直接的にお腹周りの筋肉や組織を緩める手技を行うことで腸の動きをサポートし、血行を促進し、交感神経優位の状態を緩和することでリラックス状態(副交感神経優位)へ導きます。 これにより腸の血流が良くなり、腸内環境のバランス(腸内フローラ)にも良い影響を与える可能性があります。
- 姿勢改善による内臓圧迫の軽減
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悪い姿勢は内臓を圧迫し腸の働きを妨げる可能性があります。正しい姿勢を保つための指導やアドバイスを行うことで腸が正常に機能しやすい状態を目指します。
猫背や骨盤の歪みは腸を圧迫し働きを低下させることがあります。姿勢を整えることで腸への物理的ストレスを軽減し、より自然な消化・排便を促進します。
- 積極的に深呼吸を
- 深呼吸は横隔膜を動かし内臓をマッサージする効果があると考えられています。呼吸法を通じて腸の蠕動運動を促します。
まとめ<腸活×カイロプラクティック>

カイロプラクティックは直接的に腸内細菌に働きかけるわけではありませんが、身体の土台である骨格や神経系の働きを整えることで腸が本来持つ機能を最大限に発揮できるような環境作りをサポートする事を目的としています。
そのためカイロプラクティックの観点からの腸活アプローチは食事や生活習慣の改善と並行して、身体の構造的な側面から腸への健康のサポートに有効と考えます。
しかし、医学的な治療が必要な腸の疾患(潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群など)の場合には医師の診断が必要であり、カイロプラクティックは補完療法としての位置付けとして「治療」ではなく「機能の最適化」として日常生活に採り入れる事をおすすめします。

